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塚本監督「斬、」ヴェネチアでワールドプレミア

「斬、」foto ASAC – La Biennale di Venezia

第75回ヴェネチア国際映画祭がイタリア北東部に位置するヴェネチアのリード島で、今日から12日間の日程で開幕する。映画祭の開催に先立ち7月25日に行われたプレスカンファレンスで全7部門の上映作品が発表され、応募総数3311作品(長編1650作品/短編1514作品/VR147作品)の中から日本から5作品が選出された。各部門の受賞作品は最終日9月8日19時(現地時間)の授賞式で発表される。

映画祭で最も注目が集まるコンペティション部門には、国内外の21作品がノミネートされており、審査委員長は昨年「シェイプ・オブ・ウォーター」で金獅子賞を受賞したギレルモ・デル・トロ監督が務める。日本から塚本晋也監督の最新作「斬、」がノミネートされており、2014年の「野火」、2009年の「鉄男THE BULLET MAN」に続く3度目の挑戦となる。同部門にはデイミアン・チャゼル監督の「ファースト・マン」やコーエン兄弟の「ザ・バラード・オブ・バスター・スクラッグズ」、ジャック・オーディアール監督の「ザ・シスターズ・ブラザーズ」などもノミネートされており、金獅子賞の有力候補に挙げられている。

2017年に新設され今回で2回目となるVR部門では、40作品(コンペ30作品/非コンペ10作品)が選出されている。東弘明監督の「攻殻機動隊新劇場版Virtual Reality Diver」と曹家栄監督の「結婚指輪物語VR」は非コンペでの選出となる。その他にもクラシック部門で溝口健二監督の「赤線地帯」と内田吐夢監督の「恋や恋なすな恋」の上映が予定されている。

ヴェネチア国際映画祭