藤元明緒監督の『LOST LAND』SFFILM Festivalで上映!

北米最古の歴史を誇る第69回サンフランシスコ国際映画祭(SFFILM Festival)が、4月24日から5月4日まで開催される。今年は世界40カ国から厳選した79のプログラムを上映。「世界を共に体感するための機会」を映画祭のテーマに掲げ、観客を未知なる旅へと誘う。1957年の創設以来、インディペンデント映画の登竜門として知られる同映画祭は、単なる上映イベントの枠を超え、年間を通じた制作者支援や教育活動で北米の映画文化を牽引し続けてきた。
今年のハイライトは、3年ぶりとなる歴史的劇場「カストロ劇場」でのオープニングだ。ケント・ジョーンズが監督を務め、ウィレム・デフォーとグレタ・リーが共演する『Late Fame』と、オリヴィア・ワイルドが監督を務めた『The Invite』の豪華2本立てで幕を開ける。また、同劇場でのクロージングには『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』の特別上映が行われ、C-3PO役のアンソニー・ダニエルズが登壇。クラシックとモダンが交差する、同映画祭らしい祝祭空間となる。
国際長編部門で熱い視線を浴びているのが、藤元明緒監督の最新作『LOST LAND/ロストランド』だ。バングラデシュの難民キャンプからマレーシアへの密航を試みる幼い姉弟の過酷な旅を描いた本作は、演技未経験のロヒンギャ難民をキャストに起用。人身売買や自然の脅威といった残酷な現実に幻想的な表現を織り交ぜ、国際共同製作によって「人間の尊厳」を浮き彫りにする。本作はヴェネチア国際映画祭での審査員特別賞受賞をはじめ、世界各国の映画祭で高い評価を獲得。4月24日から日本での劇場公開が予定されている。
期間中はドン・チードル、トニー・レオン、ティルダ・スウィントンら映画界のアイコンたちの作品がスクリーンを彩り、リテーシュ・バトラ監督の特集やアーカイブによるレトロスペクティブも実施される。配信では味わえない、劇場で「魔法を共有する」喜び。第69回サンフランシスコ国際映画祭は、混迷する時代の中で映画が持つ力を改めて証明する開催となりそうだ。
