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サンダンス受賞作「Dìdi (弟弟)」サンフランシスコ初公開

「Dìdi (弟弟)」| Courtesy of Focus Features

アメリカ最古の映画祭、第67回サンフランシスコ国際映画祭が本日開幕する。コロナ禍以降、さまざまな改変が実施されてきたが、今年は例年11日間の日程で開催されていた会期を5日間に短縮し、5月2日から3日間のアンコールプログラムが組まれた。また、昨年メイン会場となったCGVサンフランシスコの閉鎖や、長年使用してきたカストロ劇場の改修により、今年はマリーナ地区とバークレー地区へ会場が移動となる。

オープニングはショーン・ワン監督の「Dìdi (弟弟)」(アメリカ)が飾り、クロージングはジョッシュ・マーゴリン監督の「テルマ」(アメリカ)が務める。ワン監督の「Dìdi (弟弟)」は、今年1月に開催されたサンダンス映画祭で審査員特別賞と観客賞をW受賞し、7月26日から映画会社フォーカス・フィーチャーズによる劇場公開が決定している話題作。同監督の短編映画「世界の人々:ふたりのおばあちゃん」が、第96回アカデミー賞にノミネートされたことからも、現在最も注目を集めている新人監督の一人である。

今年の応募総数は約5000作品、上映本数は80作品(ワールドプレミア12作品)。アジアからは13作品が選出されており、日本は最多の6作品、次いで韓国の3作品、中国の2作品となった。長編作品は近浦啓監督の「大いなる不在」やエリーズ・ジラール監督の「日本のシドニー」など4作品、短編作品は岩崎裕介監督の「VOID」と堤大介監督の「ボトルジョージ」の2作品となる。各部門の受賞作品は映画祭最終日28日に発表され、アンコールプログラムでの上映が予定されている。

サンフランシスコ国際映画祭