第65回クラクフ映画祭 まもなく開幕

第65回クラクフ映画祭が、今月25日にポーランドで開幕する。上映は例年通り劇場とオンラインのハイブリットで行われ、劇場は5月25日から6月1日まで、オンラインは5月30日から6月15日までとなる。クラクフ映画祭は、ドキュメンタリーと短編に特化した国際映画祭で、今年の応募総数は過去最高となる2570作品(長編570作品、短編2,000作品)、その中から厳選された176作品(コンペ101作品、非コンペ62作品、その他13作品)が上映される。国別の応募数は、フランスが300作品、ドイツが270作品、ポーランドが230作品、スペインが210作品の順となっている。
上映プログラムは、賞を競うコンペティションと賞の対象外となる非コンペティションで構成されており、コンペではドキュメンタリー国際長編部門、ミュージック・ドキュメンタリー国際長編部門、国際短編部門、国内短編部門の4部門、非コンペでは、フォーカス・オン・アイルランド部門、ドキュメント+サイエンス部門、サウンド・オブ・ミュージック部門などの9部門、合計13部門で作品が上映される。日本からは、キッズ&ユースフェスト部門で細田守監督の『未来のミライ』が上映される。
映画祭の最高賞となるゴールデン・ホーンを競うドキュメンタリー国際長編部門には、国内外から13作品がノミネートされている。ベトナム戦争中にアメリカ兵の子供として生まれたサンが、実の父親に会う為にアメリカへ渡る『チャイルド・オブ・ダスト』、愛するペットのキツネを守る為、毛皮動物の飼育を禁止するノルウェー政府に抵抗する男の姿を映した『ペット・ファーム』、ルーマニアにおける国有林の違法伐採の現状をSNSで告発し、略奪や汚職、組織犯罪と戦う男を追った『トゥース・アンド・ネイル』など、その他にも注目作が揃う。ゴールデン・ホーンの受賞作品は、5月31日20時(現地時間)から行われる授賞式で発表される。
【クラクフ映画祭】