香港国際映画祭 中島監督の『時には懺悔を』で開幕
明日10日から12日間の日程で、第49回香港国際映画祭が開幕する。応募総数約3,000作品の中から選ばれた、69カ国195作品(ワールドプレミア6作品、インターナショナルプレミア2作品、アジアプレミア52作品)が、香港島と九龍半島の7つの会場で上映される。映画祭のオープニングは、中島哲也監督の最新作『時には懺悔を』がワールドプレミアを飾り、クロージングはベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞した、ダーグ・ヨハン・ハウゲルード監督の『Dreams (Sex Love)』が務める。レオス・カラックス監督やアルベルト・セラ監督、ユホ・クオスマネン監督など、国際的にも著名な監督や俳優らの参加も発表されており、アジア最大級の映画の祭典が間もなく始まる。
日本からは、吉田大八監督の『敵』や五十嵐耕平監督の『SUPER HAPPY FOREVER』、土井裕泰監督の『片思い世界』など、5部門で19作品が選出されている。映画祭の最高賞となる火鳥賞を競うコンペティションには、蔦哲一朗監督の『黒の牛』と水尻自子監督の『普通の生活』の2作品がノミネートされており、20日18時30分(現地時間)から香港文化センターで行われるアワードセレモニーで受賞作品の発表が行われる。
フォーカス部門では俳優の安藤サクラ氏の特集「Ando Sakura: A Beautiful Metamorphosis」が組まれ、代表作となる『0.5ミリ』、『百円の恋』、『万引き家族』、『BAD LANDS バッド・ランズ』の4作品が上映される。12日の『百円の恋』上映終了後には、安藤氏が登壇しトークイベントが行われる。映画祭事務局は「安藤さんは現在日本で最も高く評価されている女優の一人であり、香港の映画ファンにとって今回の特集は彼女の卓越した演技を映画館で鑑賞できる素晴らしい機会となるでしょう」とコメントを寄せている。
【香港国際映画祭】