30周年記念 過去最大の釜山映画祭 来週開幕

来週17日から10日間の日程で、アジア最大の映画祭、釜山国際映画祭が開幕する。今年は記念すべき30周年を迎え、上映本数、スクリーン数、ワールドプレミア数の全てにおいて過去最高を更新し、上映本数は328作品、スクリーン数は31スクリーン、ワールドプレミアは90作品となった。映画祭のオープニングセレモニーは韓国を代表する俳優イ・ビョンホンが司会を務め、同氏が主役を演じヴェネチア映画祭でワールドプレミアを迎えたパク・チャヌク監督の『仕方ない』がオープニングフィルムとして上映される。
節目の年を迎えるにあたり、大きな注目を集めている施策が、アジア映画を対象とした“コンペティション部門”の新設である。これまで以上にアジア映画の発展に寄与することを目的に設立された同部門では、映画祭の顔となるメインコンペティションの位置付けとして最高賞となる釜山賞を設け、最も優れた作品には最優秀作品賞と賞金500万円が贈られる。記念すべき第一回目は韓国、日本、中国などのアジア映画14作品がラインナップされており、邦画は永田琴監督の『愚か者の身分』、志萱大輔監督の『猫を放つ』、三宅唱監督の『旅と日々』の3作品がノミネートされている。
その他の部門でも多くの邦画が選出されており、李相日監督の『国宝』や早川千絵監督の『ルノワール』、川村元気監督の『8番出口』などの話題作が並び、その数は9部門24作品に上る。また、レッドカーペットには西島秀俊、岡田准一、二宮和也、小栗旬、綾野剛、柳楽優弥、吉沢亮、北村匠海、松村北斗らの参加が発表されており、映画祭史上最も豪華なゲスト陣として映画祭を盛り上げる。釜山賞の発表は、映画祭の最終日26日に釜山シネマセンター(収容人数5千人)で行われるクロージングセレモニーで発表される。
【釜山国際映画祭】