アヌシー 日本から11部門25作品が選出

来週8日から7日間の日程で、第49回アヌシー・アニメーション国際映画祭が、フランス南東部の都市アヌシーで開催される。世界最大のアニメの祭典として知られ、今年の応募総数は約3,900作品、日本からは11部門25作品が選出されている。映画祭の開幕に先立ち、アニメーション業界の発展に長年貢献してきた人物に贈られる名誉クリスタル賞が、ミシェル・ゴンドリー監督へ授与された。同氏が監督を務める最新作『Maya 2』の上映も決定している。
映画祭の最高賞となるクリスタル賞を競うコンペティション長編部門には、日本から青木康浩監督の『ChaO』、瀬戸桃子監督の『Dandelion’s Odyssey』、木下麦監督の『ホウセンカ』の3作品がノミネートされており、1993年の『紅の豚』、1995年の『平成狸合戦ぽんぽこ』、2017年の『夜明け告げるルーのうた』に続くクリスタル賞の受賞に期待がかかる。ノミネート全10作品を国別(共同製作を含む)で見ると、フランスが最多の7作品、次いで日本が2作品、中国が1作品となっている。
その他のコンペティションでは、コントルシャン部門に鈴木竜也監督の『無名の人生』、短編部門に水尻自子監督の『普通の生活』、大平晋也監督の『スター・ウォーズ ビジョンズ:BLACK』、オフリミット部門に折笠良監督の『落書』、卒業制作部門に山中千尋監督の『霞始めてたなびく』、伊藤里菜監督の『私は、私と、私が、私を』、オウ・セイ監督の『手』、⽊原正天監督の『キュー』など12作品が選出されている。各部門の受賞作品は、映画祭最終日14日の授賞式で発表される。