久慈監督作『ペリリュー』がロッテルダムで海外初公開

第55回ロッテルダム国際映画祭が、1月29日から2月8日の11日間の日程でオランダのロッテルダムで開催される。今年の応募総数は、昨年の4893作品を上回る5111作品。その中から厳選された486作品(ワールドプレミア207作品)が上映される。オープニングを飾るのはポルトガル出身のジョアン・ニコラウ監督による『Providence and the Guitar』、クロージングはフランス出身のレミ・ブザンソン監督による『Bazaar (Murder in the Building)』が務める。プログラムはコンペティションを含む複数部門で構成されており、最高賞となるタイガー・アワードの受賞作には賞金€4万(約730万円)が贈られる。
日本映画は8部門で46作品が上映される。中でも注目は、フィリピン、台湾、日本の共同製作となるイザベル・サンドバル監督作『Moonglow』で、ビッグ・スクリーン・コンペティション部門でワールドプレミアを迎える。同部門にはベルギーやアルジェリア、ノルウェーなど全12作品がノミネートされており、最高賞ビッグ・スクリーン・アワードの受賞監督とオランダの配給会社には、賞金€1.5万(約270万円)がそれぞれに贈られる。その他にも、話題作を上映するライムライト部門では、青木康浩監督の『ChaO』、川村元気監督の『8番出口』、久慈悟郎監督の『ペリリュー 楽園のゲルニカ』、細田守監督の『果てしなきスカーレット』、山田洋次監督の『TOKYOタクシー』の5作品が選出されている。
久慈監督作『ペリリュー 楽園のゲルニカ』は、武田一義による同名漫画を原作に、太平洋戦争末期の1944年パラオ・ペリリュー島を舞台に描いた長編アニメーション。美しい楽園が狂気の戦場に変わりゆく中、仲間の最期を書き記す功績係に任命された兵士・田丸が見たものとは。主人公・田丸の声を板垣李光人が、その友人・吉敷の声を中村倫也が演じる。映画祭での上映は計4回、うち2月1日と3日の回ではQ&Aが予定されている。国内では第49回日本アカデミー賞・優秀アニメーション作品賞に選出されており、最優秀賞は3月13日に発表される。
