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ヴェネチア金獅子賞 2年連続女性監督が受賞

(C) La Biennale di Venezia – Foto ASAC ph Andrea Avezz

9月1日から11日間の日程で開催されていた第78回ヴェネチア国際映画祭が閉幕した。映画祭の最高賞となる金獅子賞はオードレイ・ディヴァン監督の「ハプニング」が受賞し、女性監督による受賞はクロエ・ジャオ監督の「ノマドランド」に続き2年連続となった。金獅子賞の対象となるヴェネチア部門にはイタリア、アメリカ、スペインなどから21作品がノミネート、審査員長を「パラサイト 半地下の家族」でカンヌ国際映画祭でパルム・ドールとアカデミー賞で作品賞を受賞したポン・ジュノ監督が努めた。

今回、日本からはオリゾンティ部門に湯浅監督の「犬王」と山下つぼみ監督の「かの山」が、VR部門に伊東ケイスケ監督の「CLAP」とルイ・ゲレイロ監督の「MARE」が選出されていたが、残念ながら受賞には至らなかった。ヴェネチアは国際映画祭の中で唯一ワールドプレミア(VR部門を除く)が上映の必須条件となっており、今年は国内外の92作品(応募総数3098作品)がワールドプレミアで上映された。

映画祭は新型コロナ感染症対策として、昨年に引き続き劇場上映とオンライン配信のハイブリット形式で開催され、劇場は収容定員の50%以下、入場の際にグリーンパス(ワクチン接種証明書)の提示を義務付けるなど、様々な制限措置が取られた。また、オンライン配信は長編はイタリア国内限定配信、短編は限定なしの無料配信となった。

ヴェネチア国際映画祭