第36回シンガポール国際映画祭 後半戦へ

先週27日に開幕した第36回シンガポール国際映画祭は、今日で7日目を迎え、会期は残り4日となった。シンガポール最大の国際映画祭として知られる同映画祭には、45カ国から121本の作品がプログラムされている。映画祭の顔となるオープニングフィルムには、台湾出身の女優 スー・チー氏が初監督を務めた『女の子』 が選ばれた。マリーナベイサンズで行われたオープニングスクリーニングには監督や出演者らが登壇し、満席の観客を前に映画祭は華やかに開幕した。
日本からは、李相日監督の『国宝』や中野量太監督の『兄を持ち運べるサイズに』など12作品が選出されている。アジアの長編映画を対象としたアジア長編映画コンペティション部門には、ゆりやんレトリィバァ監督の『禍禍女』と三宅唱監督の『旅と日々』がノミネートされており、タイ、中国、シンガポールなどから選出された全10作品とともに、映画祭最高賞となる銀幕賞(Silver Screen Awards)を競う。受賞結果は、映画祭最終日の12月7日に行われる授賞式で発表される。
会期中には映画上映と並行して業界関連イベントも多数企画されている。「オフスクリーンフォーラム&イベント」では、アジアを代表する映画人が登壇し、様々なテーマでトークセッションが行われる。映画祭前半では、スー・チー氏(台湾)が自身の初監督作品について、トニー・レオン氏(香港)は演技論や人生観について語った。後半戦ではチン・ハン氏(シンガポール)、ディーパ・メータ氏(インド)、ユン・ヨジョン氏(韓国)らの登壇が予定されている。
