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ロッテルダム 曽根原作映画がコンペイン

「藁にもすがる獣たち」(C) IFFR2020

今日から12日間の日程で第49回ロッテルダム国際映画祭がオランダのロッテルダムで開幕する。映画祭のオープニングを飾るのはジョアン・ヌノ・ピント監督(ポルトガル)による「モスキート」。2010年に製作された「アメリカ」に続く長編2作目であり、第一次大戦中のモザンビークで17才の少年兵が直面する現実を描いたヒューマンドラマ。クロージングにはマリエル・ヘラー監督(アメリカ)による「ア・ビューティフル・デイ・イン・ザ・ネイバーフッド」が選ばれた。同作は昨年9月のトロント国際映画祭でワールドプレミアが行われ、出演のトム・ハンクスはアカデミー賞の助演男優賞にノミネートされている。

プログラムの中で最も注目が集まるタイガー・コンペティションは1995年に新人監督の発掘を目的に創設され、最優秀作品にタイガーアワードと賞金500万円、審査員特別賞には賞金120万円が贈られる。今回ノミネートされた10作品のうち、開催国のオランダから最多4作品、その他にスペイン、中国、ブラジルなどから選出された。曽根圭介原作の韓国映画「藁にもすがる獣たち」もノミネートされており、31日17時(現地時間)から行われる授賞式で各賞の発表が行われる。

日本からコンペティション部門でのノミネートはなかったものの、3部門16作品が選出されており、遠藤麻衣子監督の「Tokyo Telepath 2020」、炉荒木悠監督の「炉」、歌川達人監督の「The Sculpture of Place & Time」はワールドプレミアでの公開となる。また、現在公開中の山田洋次監督の「男はつらいよ お帰り寅さん」も海外初公開での上映も決まっている。

ロッテルダム国際映画祭