明日開幕の台北金馬映画祭 日本から22作品が選出

明日6日から18日間の日程で第45回台北金馬映画祭が開幕する。台北金馬映画祭は台湾最大かつ最古の映画祭であり、台湾だけでなく中華圏を代表するイベントとして毎年大きな注目を集めている。今年の応募総数は2440作品、その中から選ばれた190作品が台北市信義区のヴィーショウシネマズとムービーシネマズで上映される。映画祭のオープニングは台湾出身のチェン・ユーシュン監督による『A Foggy Tale』が飾り、クロージングは真利子哲也監督の『Dear Stranger』が務める。
日本からは10部門22作品が選出されており、日本映画特集・RISING JAPAN部門には石川慶監督の『遠い山なみの光』、藤井道人監督の『港のひかり』、永田琴監督の『愚か者の身分』、早川千絵監督の『ルノワール』、大友啓史監督の『宝島』の5作品がプログラムされており、上映終了後には監督らによる舞台挨拶が行われる。また、俳優特集・ACTOR IN FOCUS部門に西島秀俊が選ばれており、代表作となる『ニンゲン合格』や『帰郷』、『ドライブ・マイ・カー』など5作品が上映される。
パノラマ部門には、来年2月に日本での劇場公開を控えるHIKARI監督の『レンタル・ファミリー』が選出されている。主演にアカデミー賞俳優のブレンダン・フレイザーを迎え、東京で暮らすアメリカ人俳優がレンタル・ファミリーという仮の家族を演じる仕事を通して様々な人々の人生に触れる様子を描く。HIKARI監督の長編デビュー作「37セカンズ」(2019)は、ベルリン国際映画祭で観客賞を受賞し、世界各国の映画祭で50以上の賞を受賞。台北金馬映画祭でも最優秀アジア映画賞にノミネートされるなど高い評価を得た。長編2作目となる『レンタル・ファミリー』はトロント国際映画祭でワールドプレミアを飾り、台北金馬映画祭では9日と11日に上映される。
【台北金馬映画祭】
