BIAF2025 日本から7部門21作品が選出

今週24日から5日間の日程で、第27回富川アニメーション国際映画祭(BIAF)が韓国で開幕する。今年のスローガンは「みんなのアニメ BIAF」。応募総数2827作品(長編50作品、短編2777作品)の中から選ばれた31カ国115作品が、韓国漫画博物館やCGV富川など富川市内の5会場で上映され、審査員と観客投票による賞と賞金(総額530万円)が贈られる。映画祭の開幕を祝うオープニングフィルムは、アヌシー・アニメーション国際映画祭で審査員賞を受賞した青木康浩監督の『ChaO』が務める。
映画祭の最高賞となるグランプリ(賞金130万円)を競うコンペ国際長編部門には、国内外から10作品がノミネートされており、日本から青木康浩監督の『ChaO』、瀬戸桃子監督の『Dandelion’s Odyssey』、宇田鋼之介監督らによる『ゾンビランドサガ ゆめぎんがパラダイス』、木下麦監督の『ホウセンカ』の4作品がノミネートされている。同部門の審査員はブレンダ・チャップマン監督(アメリカ)、秋本賢一郎監督(日本)、キム・ヨンファン監督(韓国)の3名が務め、グランプリは27日に発表される。
現在、劇場公開中の映画『ホウセンカ(英題:The Last Blossom)』は、2021年にTVシリーズとして放送され、その後映画化もされたオリジナルアニメ『オッドタクシー』で監督を勤めた木下監督によるファンタジードラマ。独房で死を迎えようとする主人公の男と人間の言葉を話すホウセンカとの会話から、過去と現在が複雑に交錯し物語は展開していく。“大逆転”に人生を懸けた男が迎える最期とは。主人公の男の声を小林薫と戸塚純貴が、ホウセンカの声をピエール瀧が演じる。上映は25日と26日の2回、上映終了後には木下監督と松尾亮一郎プロデューサーによるQ&Aが予定されている。