ヴィンタートゥール国際短編映画祭

スイス北部に位置するチューリッヒ州の都市ヴィンタートゥールで開催れる国際映画祭。ヴィンタートゥールの人口は国内で6番目に多い約11万人で、ドイツ語を公用語とする。スイス最大の都市チューリッヒは車で約20分の距離にあり、チューリッヒ空港やチューリッヒ中央駅にも近く利便性に優れた街である。

 

ヴィンタートゥール国際短編映画祭の歴史は1997年に始まる。スイス最大の短編映画祭であり、6日間で約230本が上映され、来場者数は約2万人を記録している。国内外の著明な映画監督や批評家、プログラマーが審査員を務め、各部門の最優秀作品には賞と賞金(総額約450万円)が贈られる。また、映画芸術科学アカデミー公認の映画祭であり、最優秀作品には米国アカデミー賞の応募資格が与えられる。

 

上映プログラムは賞の対象となるコンペティション以外に、テーマ特集の“メイン・フォーカス”、国特集の“カントリー・イン・フォーカス”、監督特集の“パーソン・イン・フォーカス”など様々なプログラムが設けられている。

 

チューリッヒ映画祭

スイス最大の都市、チューリッヒで開催される国際映画祭。チューリッヒはスイスの北部に位置し、人口は約40万人、ドイツ語を公用語とする。国内外の主要都市を結ぶ道路や鉄道、空港を有し、その利用者数は国内一を誇る。また、アルプス山脈やチューリッヒ湖に囲まれた緑豊かな観光地としても知られている。

 

チューリッヒ映画祭の歴史は2005年に始まる。ヨーロッパの中でも特にドイツ語圏で重要な映画祭として知られ、毎年の上映本数は約170本、来場者数は約10万人を記録している。コンペティション部門の応募条件を「長編3作目以内の監督限定」とし、新人監督やインディペンデント監督の発掘に力を入れている。

 

映画祭期間中には“チューリッヒサミット”や“ZFFマスターズ”、“ネットワーキング&ミーティング・ポイント”、“ZFFトーク”などの業界向けイベントが開催されており、国内外からプロデューサーやエージェントが参加し、資金調達や企画開発、配給権の売買などが行われている。

 

ファントッシュ・アニメーション国際映画祭

スイス北部に位置する基礎自治体バーデンで開催される国際映画祭。バーデンはスイス最大の都市チューリッヒから北西に約25kmの距離にあり、人口は約2万人、ドイツ語を公用語とする。ローマ時代から続く温泉地として知られ、その地名はドイツ語で“お風呂”を意味するバーデンの由来にもなった。

 

ファントッシュ・アニメーション国際映画祭の歴史は1995年に始まる。スイスで最も有名な映画祭の一つであり、“ファントッシュ”の愛称で親しまれている。当初は2年に1度の隔年開催であったが、2010年から毎年行われるようになった。映画祭が開かれる9月の6日間には国内外の約300作品がコンペと非コンペの12部門に分かれ上映される。

 

これまでにも多くの日本映画が上映され賞を受賞している。また、現代日本の文化と伝統を紹介するイベント「ワッツ・ゴーイン・オン、ジャパン?」が開催されるなど、親日な映画祭としても知られている。会期中には映画の上映以外にもエキシビジョンやスクールプログラム、マスタークラスなど様々なイベントが開催されている。

 

ロカルノ映画祭

スイス南部に位置するティチーノ州の都市、ロカルノで開催されている国際映画祭。ロカルノはイタリアのミラノから車で約2時間の距離にあり、人口は約16万人、イタリア語を公用語とする。アルプス山脈の麓にあり、森や湖などの大自然に囲まれたスイスを代表するリゾート地である。

 

ロカルノ映画祭の歴史は1946年に始まる。ヴェネチア国際映画祭やカンヌ国際映画祭などと並び、世界で最も歴史のある映画祭の一つであり、国際映画製作者連盟が公認するコンペティション形式の国際映画祭として、12部門で25の賞と賞金の授与が行われている。これまでに、『地獄門』(衣笠貞之助監督)、『野火』(市川崑監督)、『無常』(実相寺昭雄監督)、『オータム・ムーン』(クララ・ロー監督)、『愛の予感』(小林政広監督)、『旅と日々』(三宅唱監督)の邦画6作品が最高賞となる金豹賞(グランプリ)を受賞している。

 

毎年8月上旬の会期中には、11日間で来場者16万人、メディア1千人、業界関係者3千人が世界中から集う。また、ロカルノ映画祭の代名詞でもある野外上映会ピアッツァ・グランデは、収容人数8千人の世界最大の上映会としても知られている。2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響から通常形態での開催は中止となったが、オンライン上映など新たな取り組みを行う「ロカルノ2020:For the Future of Films」として開催された。