ロッテルダム国際映画祭

オランダ南西部に位置する南ホラント州の最大都市ロッテルダムで開催される国際映画祭。ロッテルダムはヨーロッパ最大の港を擁し、人口は首都アムステルダムに次ぐ約60万人を誇る。ヨーロッパの水陸交通網の拠点となる都市であり、“ヨーロッパの入口”とも呼ばれている。

 

映画祭の歴史は1972年に始まる。世界3大映画祭やロカルノ、サン・セバスティアンなどのヨーロッパを代表する映画祭に比べ歴史は浅いものの、上映本数はヨーロッパ最多となる約400本、来場者数は約25万人を記録するなど、その注目度は高い。国際映画製作者連盟に加盟せず、枠に囚われない独自のプログラムや政策を打ち出すことで、他の映画祭とは一線を画す祭典として発展し続けている。映画祭と並行して開催される業界関係者向けのイベントも充実しており、共同企画開発を行う“CINEMART”やプロデューサーの育成を行う“ロッテルダム・ラボ”、製作出資を行う“ヒュゥーバァト・バルス・ファンド”などがある。

 

同映画祭はアジア映画を多く上映することでも知られ、これまでに日本から風間志織監督の「冬の河童」や橋口亮輔監督の「渚のシンドバッド」、古厩智之監督の「まぶだち」、池田暁監督の「山守クリップ工場の辺り」、田中稔彦監督の「莉の対」がグランプリにあたるタイガーアワードを受賞している。

 

アムステルダム・ドキュメンタリー国際映画祭

オランダの首都であり、最大の都市アムステルダムで開催される国際映画祭。アムステルダムの人口は約90万人、オランダの経済や文化の中心地である。年間500万人以上が訪れるヨーロッパを代表する観光地としても知られ、アムステルダム国立美術館やゴッホ美術館、アンネ・フランクの家などが有名。

 

アムステルダム・ドキュメンタリー国際映画祭の歴史は1988年に始まる。”作家性”、”新技術”、”異文化”をテーマに掲げ、エンタテインメント映画から実験映画まで様々な題材の作品を選出し、賞の授与が行われている。世界最大のドキュメンタリー映画祭の一つであり、毎年の上映本数は約300作品、来場者数は約30万人を記録している。

 

同映画祭では共同出資や共同製作を行う“フォーラム”、配給権を売買する“セールス”、資金調達を行う“ファンド”、監督育成の“アカデミー”、ニューメディアを発表する“ドックラボ”など、業界関係者向けのイベントが同時開催されており、世界中から映画監督やプロデューサー、エージェントが参加し、映画ビジネスを構築する機会として重要な役割を果たしている。