トリノ映画祭

イタリア北西部の都市トリノで開催される国際映画祭。トリノはピエモンテ州の州都であり、イタリア北部の経済と文化の中心地として重要な役割を果たしている。人口は約90万人、公用語はイタリア語。世界遺産の「サヴォイア王家の王宮群」をはじめ、美術館や宮殿、博物館など数多くの文化財を有し、イタリアを代表する観光地でもある。

 

映画祭の歴史は1982年に始まる。国立映画博物館の運営のもと毎年11月に開催されている。作家性の強い作品や革新的な作品を積極的に上映し、新人監督の発掘に力を入れている。国内ではヴェネチア国際映画祭に次ぐ規模を誇り、国際映画製作者連盟公認の映画祭として国内外から高い注目を集めている。

 

上映部門はコンペティションと非コンペティションで構成されており、映画祭の顔でもあるコンペ部門の「トリノ」、ドキュメンタリー部門の「TFFドック」、監督特集や回顧上映を行う「トリビュート&レトロスペクティブ」、話題作や注目作を上映する「スペシャルスクリーニング」などの8部門からなる。コンペ部門の審査員は国内外の著名な映画人が務め、最優秀作品には賞が授与される。

 

ローマ映画祭

イタリアの首都ローマで開催される国際映画祭。イタリアの政治、経済、文化の中心地であり、人口はイタリア最大の約300万人を誇る。また、ヨーロッパを代表する観光地としても知られ、古代遺跡や広場、教会、宮殿、美術館などには世界中から観光局が訪れている。コロッセオ、バチカン美術館、パンテオン、トレヴィの泉などが有名。

 

映画祭の歴史は2006年に始まる。ローマ映画財団が運営する国際映画製作者連盟公認の映画祭であり、オーディトリウム・パルコ・デ・ラ・ムジカをメイン会場とし、ローマ市内の映画館やイベント会場で11日間にわたって開催される。国際映画祭の中では歴史の浅い映画祭ではあるものの、首都開催という地の利を活かし、毎年世界各国から著名な映画監督や俳優などをゲストとして招待し、国内外から高い注目を集めている。

 

プログラムはオフィシャルセレクションやマスタークラス、トリビュート、レトロスペクティブなどの上映会や、レッドカーペットやパネルなどのスペシャルイベントなど多岐にわたる。これまでに白石和彌監督の「彼女がその名を知らない鳥たち」、西川美和監の「永い言い訳」、三池崇史監督の「神さまの言うとおり」、行定勲監督の「遠くの空に消えた」など多数の日本映画が上映されており、2013年に黒沢清監督の「Seventh Code」が最優秀監督賞を受賞している。

 

ヴェネチア国際映画祭

イタリア北東部の都市であり、ヴェネト州の州都ヴェネチアで開催される国際映画祭。ヴェネチアの人口は約30万人、118の小さな島で構成され400以上の橋で結ばれている。その美しい街並みから“水の都”と呼ばれ、イタリアを代表する観光地であり、世界遺産にも登録されている。

 

ヴェネチア国際映画祭の歴史は1932年に始まる。世界最古の国際映画祭であり、ベルリン国際映画祭、カンヌ国際映画祭と並び世界三大映画祭の1つとして知られている。国際美術展覧会ヴェネツィア・ビエンナーレの一部として、毎年8月から9月にかけて市内のリド島で開催されている。

 

上映プログラムは、ヴェネチア部門(コンペティション)、非コンペティション部門、オリゾンティ部門などで構成され、コンペ部門の最優秀作品には賞と賞金が贈られる。これまでに日本からは黒澤明監督の「羅生門」、稲垣浩監督の「無法松の一生」、北野武監督の「HANA-BI」が金獅子賞を、宮崎駿監督が栄誉金獅子賞を受賞している。