ギリシャ北部の都市テッサロニキで開催される国際映画祭。テッサロニキは首都アテネから約500km北に位置するエーゲ海に面した湾岸都市である。その面積は東京の港区とほぼ同じ大きさであり、人口は約33万人(国内第2位)、公用語はギリシャ語。首都アテネに次ぐ第2の都市として、政治、経済、文化において重要な役割を果たしている。
テッサロニキ国際映画祭の歴史は1960年に始まる。ヨーロッパの中でも歴史のある映画祭の一つであり、開催当初はギリシャ映画限定の国内向け映画祭であったが、1992年から国際部門を設け現在に至る。毎年約200作品が上映されており、日本からはこれまでに高橋陽一郎監督の「水の中の八月」と杉森秀則監督の「水の女」がグランプリに当たる最優秀作品賞を、竹内洋介監督の「種をまく人」が最優秀監督賞と最優秀女優賞をW受賞している。
2005年から配給会社やバイヤー向けの業界イベント“アゴラ”が開催されており、中でも上映作品の版権を売買する“フィルムマーケット”や新作の共同開発を行う“コプロダクションマーケット”、制作途中の作品を売買する“ワーク・イン・プログレス” などは高い注目を集めている。