リーズ国際映画祭

イギリス、イングランド北部の都市リーズで開催される国際映画祭。リーズは18世紀の産業革命時に毛織物産業で栄え、現在は金融業やサービス業が経済の中心となり目覚ましい発展を遂げている。また、歴史的建築物を数多く有し、商業施設や都市公園などが充実していることから観光地としても人気の都市である。

 

リーズ国際映画祭の歴史は1987年に始まる。リーズはヨーロッパを代表する映画産業地区であり、1888年にルイ・ル・プランスによって世界で初めて映画が撮影された場所としても知られている。毎年、16日間の会期中には国内外から選出された約300作品が市内の30会場で上映される。

 

本映画祭は映画芸術科学アカデミー公認の映画祭でもあり、最優秀短編作品には米国アカデミー賞短編部門の応募資格が与えられる。日本からも毎年多くの作品が出品されており、2009年には宮崎駿監督の「崖の上のポニョ」が同映画祭の最高賞にあたる観客賞を受賞している。

 

エディンバラ国際映画祭

イギリス、スコットランドの首都エディンバラで開催される国際映画祭。エディンバラはスコットランド最大の都市グラスゴーに次ぐ第2の都市であり、人口は約50万人、同国で最も人気のある観光地である。また、エディンバラ城やホリールード宮殿など歴史的建築物が数多く存在し、1999年に旧市街と新市街がユネスコの世界遺産に登録されている。

 

エディンバラ国際映画祭の歴史は1947年にドキュメンタリー映画祭として始まる。毎年連続して開催されている映画祭としては世界最古の映画祭である。7日間の会期中には国内外の約100作品が上映され、コンペティションの最優秀作品には賞金(長編部門1,000万円、短編部門300万円)と賞の授与が行われる。

 

同映画祭はこれまでに、「タクシードライバー」、「アニー・ホール」、「エイリアン」、「ブレードランナー」、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」、「ウィズネイルと僕」、「ユージュアル・サスペクツ」、「アメリ」、「ハート・ロッカー」など多くのプレミア上映を成功させ話題となった。また、溝口健二監督の「雨月物語」もワールドプレミアで上映されている。

 

レインダンス映画祭

イギリスの首都であり、最大の都市ロンドンで開催される国際映画祭。ロンドンの人口は約900万人、ヨーロッパを代表する世界都市として、政治、経済、文化の中心を担っている。世界的な観光地でもあり、大英博物館やナショナル・ギャラリー、ロンドン自然史博物館などの観光名所には世界中から観光客が訪れる。

 

レインダンス映画祭は1993年にインディペンデント映画の振興を目的に、ロンドンのミニシアターで始まる。その名はアメリカのサンダンス映画祭へのオマージュとして“レインダンス”とされた。「ギルバート・グレイプ」や「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」、「メメント」など多くの注目作のプレミアを成功させており、世界で最も有名なインディペンデント映画祭の一つに数えられている。

 

毎年日本映画がプログラムされ、監督特集が組まれるなど親日の映画祭としても知られている。2017年には平柳敦子監督の「Oh Lucy!」 がオープニング作品として上映され高い評価を受けている。また、映画芸術科学アカデミー公認の映画祭であり、最優秀短編作品には米国アカデミー賞の応募資格が与えられる。

 

グラスゴー映画祭

イギリス、スコットランド最大の都市グラスゴーで開催される国際映画祭。グラスゴーはロンドンから電車で北に5時間、エディンバラから西に1時間の距離に位置している。人口は60万人でスコットランドでは最多、イギリス国内では7番目に多い。かつては貿易や造船業で栄えていたが、現在はヘルステックやフィンテック、宇宙産業など新しい分野で著しい成長を遂げている。

グラスゴー映画祭の歴史は2005年に始まる。毎年2月下旬から3月上旬の12日間でグラスゴー映画館をメイン会場とし、約300作品が上映される。「シネマ・フォア・オール」をテーマに掲げ、国籍や民族、言葉、性別など様々な異なる境遇の中から生まれる作品を国内外問わず積極的に選出している。第1回の参加者数は6000人であったが、回数を重ねるごとに規模を拡大し、現在では43000人を動員するイギリスを代表する映画祭に成長している。

映画祭と並行して、映画やテレビ関係者向けの業界イベント「インダストリー・フォーカス」が開催されており、パネルディスカッションやワークショップ、スクリーニング、ネットワーキングイベントが行われている。イベントでは資金調達や共同制作など、映画業界に関する様々な商談の場が設けられており、映画ビジネスのプラットフォームとして重要な役割を果たしている。