上海国際映画祭

中国の東海岸に位置する都市上海で開催される国際映画祭。上海の人口は首都北京の約2,200万人をうわまわる約2,400万人にのぼり、中国最大の都市として経済や文化の中心を担っている。また、世界最大のコンテナ取扱量を誇る上海港を有し、国際的なハブ港湾としても重要な役割を果たしている。

 

上海国際映画祭の歴史は1993年に始まる。中国で唯一、国際映画製作者連盟公認の映画祭として、映画文化の普及と映画産業の発展とを目的に、毎年10日間の会期中に国内外の約500作品が上映されている。日本映画が多く選出される映画祭としても知られ、日本特集や特別上映会などが人気を博している。

 

映画祭に併せてマーケットやプロジェクト、フォーラムなどの業界イベントが開催されており、世界中から映画を求めて配給会社やエージェント、業界関係者が参加している。中国やアジア市場進出への窓口となる重要な機会であり、映画のビジネス面をサポートする様々な取り組みが行われている。

 

北京国際映画祭

中国の北東部に位置する都市北京で開催される国際映画祭。北京は中国の首都として政治、経済、文化の中枢を担っており、その人口は約2,200万人、香港や上海と並び中国を代表する都市である。万里の長城、天安門広場、北京故宮など多くの歴史的建造物を有し、その一つである天壇(テンダン)は映画祭の賞の名前にも用いられている。

 

北京国際映画祭は「シェア・ザ・スクリーン シェイプ・ザ・フューチャー」をスローガンに掲げ、2011年に始まる。9日間の会期中に国内外の約500作品が市内30館60スクリーンで公開される。上映プログラムは、審査員投票による賞を競い合うテンダンアワード部門とフォワード・フューチャー部門、テーマごとに作品を上映するパノラマ部門で構成されており、映画祭最終日のクロージングセレモニーで各部門の受賞作品の発表が行われる。

 

映画祭イベントとして行われるオープニングセレモニーやクロージングセレモニー、レッドカーペットには、毎年約400人以上の著名な映画人や映画関係者が参加しており、北京を代表する国際文化イベントとして注目を集めている。また、映画祭に併設されている北京フィルムマーケットでは作品の権利販売や企画開発が行われ、これまでの成約件数は281件、成約金額は1.4兆円にのぼり、アジアを代表するマーケットに成長している。

 

香港国際映画祭

中国南部の都市香港で開催される国際映画祭。香港は1997年にイギリスから返還された後、一国二制度を実施する特別行政区となっている。世界を代表する金融センターの一つであり、アジアではシンガポールに次ぐ規模を誇る。また、映画界に多大な影響を及ぼしたブルース・リーやジャッキー・チェン、チョウ・ユンファなどの映画俳優も多数輩出している。

 

香港国際映画祭の歴史は1977年に始まり、アジアを代表する国際映画祭としてアジア映画の普及に努めている。毎年3月下旬から4月上旬にかけて約200作品が上映され、関連イベントも含めた来場者数は60万人にも上る。会期中には資金調達を行う“ファイナンシングフォーラム”や配給権の売買を行う“フィルマート”などが開催されている。

 

同映画祭はフィクション部門、ドキュメンタリー部門、コンペティション部門で公募行われ、各部門の優秀作品には賞や賞金の授与が行われる。メジャー作品からインディペンデント作品まで、幅広いカテゴリーで作品を選出し上映の機会を提供しており、アジア進出の登竜門となっている。