クレルモン=フェラン国際短編映画祭

フランス中心部に位置するピュイ・ド・ドームの県庁所在地クレルモン=フェランで開催される国際映画祭。クレルモン=フェランの主な産業は食品や化学製品などの製造業であり、タイヤメーカーのミシュランも本社を構えている。哲学者のブレーズ・パスカルの生誕の地としても知られている。

 

映画祭の歴史は1979年に始まり、世界最大の短編映画祭として地位を確立し、毎年の来場数は14万人、上映本数は500作品を誇る。国際舞台への登竜門としてマチュー・カソヴィッツ、セドリック・クラピッシュ、エリック・ゾンカなどを輩出している。また、映画祭と並行して開催されるマーケットでは、海外配給や製作出資などの商談が行われる。

 

これまでに数多くの日本作品が上映されており、長久允監督、山村浩二監督、原田裕司監督、庵野秀明監督、堀貴秀監督などがそれぞれ賞を受賞している。2007年にはロイストン・タン監督の「モンキーラブ」が、2008年にはナガタタケシ監督とモンノカヅエ監督による「Pikapika, Lightning Doodle Project」がグランプリを受賞する快挙を達成した。

 

ビルバオ・ドキュメンタリー&短編国際映画祭

スペイン北部の都市ビルバオで開催される国際映画祭。ビルバオはバスク州ビスカヤ県の県庁所在地かつ最大の都市であり、人口は約35万人(国内第10位)、北大西洋に面した湾岸都市である。スペインを代表する観光地であり、ビルバオ・グッゲンハイム美術館などが有名。また、スペインの画家ピカソの代表作「ゲルニカ」の舞台となった都市ゲルニカは車で約30分の距離にある。

 

ビルバオ・ドキュメンタリー&短編国際映画祭の歴史は1959年に始まり、1974年に国際映画製作者連盟公認の映画祭となる。前身はビルバオ・ラテンアメリカン&フィリピーノ・ドキュメンタリー映画祭。毎年、11月中旬の8日間で国内外の一般公募の中から選出された長編初監督作品と短編作品がコンペティション形式で上映される。

 

コンペティション以外にも著名なドキュメンタリー映画監督の作品を上映する“ビューティフル・ドックス”や児童向けの作品を上映する“ZINEBIティキ”、回顧展や特別上映会など様々なプログラムが企画されている。また、会期中には業界人向けのビジネスマッチング、ワークショップ、マスタークラス、レセプションなどが開催される。2017年に桑畑かほる監督とマックス・ポーター監督による「Negative Space」がグランプリを獲得した。

 

ベルリン国際短編映画祭

ドイツの首都であり国内最大の都市ベルリンで開催される国際映画祭。ベルリンの人口は370万人、ヨーロッパの中ではロンドンに次ぐ規模を誇る。ヨーロッパ最大の映画産業都市であり、1000の製作会社と270の映画館が存在し、毎年300以上の映画撮影が行われている。また、ヨーロッパ最大の撮影スタジオ、バーベルスベルクスタジオがあることでも知られている。

 

ベルリン国際短編映画祭の歴史は1982年に始まる。インターフィルム・ベルリンが運営する短編に特化した国際映画祭であり、国内ではオーバーハウゼン国際短編映画祭に次ぐ歴史を持つ。毎年、国内外から集められた約500作品が上映され、約2万人の観客が来場する。2018年には映画芸術科学アカデミー公認の映画祭となった。

 

上映プログラムは賞の対象となるコンペティション以外に、国特集の“FOCUS ON”、テーマ特集の“DELICACIES”、ミュージックビデオ特集の“CLIPS&TRACKS”など、様々なプログラムが設けられている。また、会期中に開催される“INTER FORUM”では、映画監督や特別ゲストが登壇するフィルムトークや、製作についてレクチャーを行うマスタークラスなども企画されている。

 

ヴィンタートゥール国際短編映画祭

スイス北部に位置するチューリッヒ州の都市ヴィンタートゥールで開催れる国際映画祭。ヴィンタートゥールの人口は国内で6番目に多い約11万人で、ドイツ語を公用語とする。スイス最大の都市チューリッヒは車で約20分の距離にあり、チューリッヒ空港やチューリッヒ中央駅にも近く利便性に優れた街である。

 

ヴィンタートゥール国際短編映画祭の歴史は1997年に始まる。スイス最大の短編映画祭であり、6日間で約230本が上映され、来場者数は約2万人を記録している。国内外の著明な映画監督や批評家、プログラマーが審査員を務め、各部門の最優秀作品には賞と賞金(総額約450万円)が贈られる。また、映画芸術科学アカデミー公認の映画祭であり、最優秀作品には米国アカデミー賞の応募資格が与えられる。

 

上映プログラムは賞の対象となるコンペティション以外に、テーマ特集の“メイン・フォーカス”、国特集の“カントリー・イン・フォーカス”、監督特集の“パーソン・イン・フォーカス”など様々なプログラムが設けられている。

 

高雄映画祭

台湾南西部の都市、高雄市で開催される国際映画祭。高雄市の人口は約280万人(国内第3位)、公用語は中国語だが台湾語も一般的に使用されている。高雄国際空港や高雄港を有する台湾南部最大の都市であり、経済や文化の中心地である。台湾を代表する映画監督であり、台湾ニューシネマを牽引したホウ・シャオシェンの出身地としても知られている。

 

高雄映画祭の歴史は2001年に始まる。2011年に台湾では初となる短編部門に一般公募枠が設けられた。毎年10月から11月にかけて、高雄市内の劇場を中心に国内外の約150作品が上映され、審査員投票による賞と賞金の授与が行われる。

 

日本映画の特別上映や回顧展、監督特集が組まれるなど親日の映画祭としても知られ、これまでに、三木聡監督、中村義洋監督、是枝裕和監督、大森立嗣監督、熊切和嘉監督、内田英治監督などの特集が組まれた。また、2016年には日本歴代のインディペンデント監督作品を上映するイベント「8mm Madness: Japanese Indes」が行われ好評を博した。

 

ロサンゼルス国際短編映画祭

アメリカ西海岸最大の都市ロサンゼスで開催される国際映画祭。ロサンゼルスの人口は約400万人、アメリカ国内ではニューヨークに次ぐ規模を誇る。市内の中心に位置するハリウッド地区にはアメリカを代表する多くの映画会社が本社を構え、それらの会社が製作した映画は通称“ハリウッド映画”と呼ばれている。

 

ロサンゼルス国際短編映画祭の歴史は1997年に始まる。ロサンゼルスのダウンタウンにあるエンタメ大型複合施設LAライブの劇場リーガルシネマをメイン会場とし、9日間の会期中に約300作品が上映されている。映画芸術科学アカデミー公認の映画祭であり、これまでに上映された作品の中から約50作品がアカデミー賞にノミネートされ、そのうち15作品がオスカーを受賞している。

 

多くのメジャー監督を輩出していることから、業界関係者やメディアからの注目度も高く、日本からは加藤久仁生監督の「つみきのいえ」や遠藤潔司監督の「太陽の石」、Hiroshi Kumatani監督の「ローグ」、足立昌彦監督の「Flesh Color」、ロバート・コンドウ監督と堤大介監督による「ムーム」などが選出されている。

 

パームスプリングス国際短編映画祭

アメリカ、カリフォルニア州のパームスプリングスで開催される国際映画祭。パームスプリングスはロサンゼルスから車で東に約2時間の距離にあり、高級リゾート地として知られている。一年を通して晴天が続く広大な砂漠地帯であり、観光やショッピング以外にもゴルフやテニス、ハイキングなどのアウトドアスポーツを楽しむことができる。

 

パームスプリングス国際短編映画祭の歴史は1990年に始まる。毎年、国内外の短編300本以上を上映する北米最大の短編映画祭である。映画芸術科学アカデミー公認の映画祭でもあり、最優秀短編作品には米国アカデミー賞短編部門の応募資格が与えられる。

 

開催期間中には映画上映以外に映画マーケットが開催されており、新作を求めるセールスエージェントや配給会社、映画祭プログラマー、業界関係者向けに4000本以上の映画上映が行われ、配給権の売買や企画開発ミーティングの機会が設けられている。

 

釜山国際短編映画祭

韓国南東部の都市釜山で開催される国際映画祭。釜山は首都ソウルに次ぐ韓国第二の都市であり、その人口は約360万にのぼる。韓国最大の釜山港を有する湾岸都市として、東アジアの物流の拠点となる重要な役割を果たしている。また、古くから日本との交流が盛んであり、地理的にも近い下関市と福岡市は姉妹都市の関係にある。

 

釜山国際短編映画祭の歴史は、1980年に国内作品限定で上映する“韓国短編映画祭”の名で始まり、2000年に“釜山アジアン短編映画祭”に、その後2010年に現在の“釜山国際短編映画祭”となった。アジアで最も歴史のある短編映画祭であり、「シュリ」のカン・ジェギュ監督や、「ユリ」のヤン・ユノ監督、「17才」のキム・テヨン監督などアジアを代表する監督を数多く輩出している。2017年に富川アニメーション国際映画祭と共に、韓国初の映画芸術科学アカデミー公認の映画祭となる。

 

会期中には上映会以外にも様々な映像イベントや展示会、フォーラムなどが開催されており、世界中から映画監督や業界関係者が集まるプラットフォームとしても注目を集めている。また、毎年一つの国にスポットを当て紹介するイベント“ゲストカントリー”では、その国の映画特集やコンサートなどが催され文化交流が行われている。

 

ブリュッセル短編映画祭

ベルギーの首都であり最大の都市ブリュッセルで開催される国際映画祭。ブリュッセルの人口は約120万人、その多くは移民によって構成されており、オランダ語とフランス語を公用語とする。また、ヨーロッパの中央に位置し、交通機能が充実していることからEUや世界的な大企業が本部を構えている。

 

ブリュッセル短編映画祭の歴史は1998年に始まる。短編作品に特化したコンペティション形式の国際映画祭であり、毎年4月下旬から5月上旬の11日間で国内外の国内外の約300作品が上映されている。2018年に映画芸術科学アカデミー公認の映画祭となり、グランプリ受賞作品には米国アカデミー賞の応募資格が与えられる。

 

上映プログラムは一般公募の中から選出された、国内作品“ナショナル・コンペティション”、国外作品“インターナショナル・コンペティション”、学生作品“ネクスト・ジェネレーション”と、招待作品などが上映される特別上映会や無料上映会などで構成されている。

 

DC短編国際映画祭

アメリカの首都、ワシントンDCで開催される国際映画祭。ワシントンDCの人口は約70万人、アメリカの立法、行政、司法の中心となる政府機関が集中する特別区である。市内の中心に位置する国立公園ナショナル・モールにはリンカーン記念館やワシントン記念塔、スミソニアン博物館などの観光名所が多数存在している。

DC短編国際映画祭の歴史は2003年に始まる。アメリカ東海岸最大の短編映画祭の1つであり、新人監督やインディペンデント監督の登竜門として注目を集めている。毎年9月上旬に10日間にわたって開催され、フィクション、ドキュメンタリー、アニメーションなど国内外から集められた約170作品が上映されている。

同映画祭では映画の上映以外にも、ガラレセプションやネットワーキングイベント、ワークショップなど様々な業界イベントが開催されており、参加型の映画祭としても人気を集めている。また、応募作品の審査結果に審査員のレビューを記載するなど、従来の映画祭にはない特色を持つ映画祭でもある。